2012年7月11日水曜日

DAY 313


日帰りでサン・ジミニャーノとシエナへ。
サン・ジミニャーノは塔の街として有名らしい、実際狭い旧城壁内に現在も14本の塔が建っている。13世紀には72本もの塔が建っていたというから驚き。
塔の垂直性とは対象的に、この街は路や広場までもが傾いていて、水平な外部空間が存在しない。中心となる3つの広場は連続して角で接していて、角に向かって視界が収斂し、また別の広場に出て視界が開ける。その間にも足元は常に傾いていながら、視界の先に見える塔が常に重力の方向を示してくれていて、このどちらかが欠けても街の中を歩く楽しみは半減してしまうだろう。
ちなみに、2006年から2009年までジェラート世界チャンピオンだったお店があって、日本人観光客が列を成していた(日本語のメニュー有り、もちろん食べた)。


そしてシエナ。分岐の少ないくねくねした路を進んでいくと、突然カンポ広場へと降りるトンネルが目に入る。カンポ広場は半円形をしていて、直線部分に建っている市役所へ向かってすり鉢状に傾斜しているため自然とみんなそこに腰掛け、なんともないのんびりとした時間が流れている。半円形というのがミソで、中心に対して傾斜しているので市役所と共に広場の円弧部分を囲む建物も目に入り、囲われているという感覚が強くなる。


図らずも異なるタイプの傾いた広場を見比べることができて良かった。












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