2012年4月26日木曜日

DAY 237

プラハに来た一番の目的、ヤン・シュヴァンクマイエルのギャラリー「GAMBRA」へ、行くも開店時間になっても開かず、、。ショック。



その足で「ミュラー邸」(アドルフ・ロース、1930)の見学へ。
入場料は学割350kč(1kč = 4.20円)ながら、内観撮影料はまさかの4000kč、、。さすがに諦める。
ラウムプランと様々なマテリアルによる内部空間、中央の階段の周りに空間が織り込められている。ただ「装飾と犯罪」を著したロースに対し、マテリアルの使い方が現代から見ると「装飾」的なものを感じてしまう。この「装飾」という概念の変化は何なんだろうか。


"Villa Müller" (Adolf Loos, 1930)

その後「市民会館」(アントニーン・バルシャーネク&オスヴァルト・ポリーフカ、1912)の見学へ。
市民会館の設計が行なわれた1905年から1912年はチェコがオーストリア=ハンガリー二重帝国に属し、この複数の民族にまたがるハプスブルク王朝支配下というドイツ語文化との混沌の中にあったため、チェコとしてのアイデンティティを感じられる様な建築が求められた。1918年にはここでチェコスロバキア共和国の独立宣言がなされもした。
しかし第二次大戦中ドイツ軍によって荒らされた後修復がなかなか進まず、その後共産主義国となってからは贅沢な装飾が好ましくないとされ放置され続けたが、市民会館内に彼の名を冠したホールがある国民的作曲家ベドルジハ・スメタナへの尊敬の念によって取り壊しの危機は免れることが出来た。
チェコにおけるアールヌーヴォー建築の傑作のひとつであり、ミュシャらによる壁画も描かれている。







驚くべき事に用いられている大理石は本物ではなく絵として描かれたもの。経済性と合理性故になされた選択であったけれど、今となってはその技術の高さが価値あるものになっている。


そして市民会館内のレストランで食事。ピアノの生演奏有り、雰囲気良し、明らかにひとり浮いていた、、。




ビール日記275 Master (○)
Beer records 275 Master (○)


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