2012年4月9日月曜日

DAY 220

ケルンから50分程電車に揺られノイスへ。そこからタクシーでさらに15分程。
「インゼル・ホンブロイッヒ美術館」(エルヴィン・ヘーリッヒ、1992)
展示室が広大な公園の中に分散されていてその中を歩き巡って行く。展示室を分散させるというコンセプトも気持ちよく歩ける公園のデザインも良いのだが、展示室がそれぞれ外側に対して閉じすぎているのがもったいないように思えた。使われている材料もほとんど一緒なのも閉じているのも、デザインを担当したヘーリッヒ自身が彫刻家であることと関係しているのだろうか。
同じコンセプトで建築家がやったものを見てみたい。


"Insel Hombroich Museum" (Erwin Heerich, 1992)

カフェでは地元でとれる無添加食材を使った昼食をセルフサービスで食べ放題。



そこから少し歩いて、NATOミサイル基地跡の一角につくられている安藤忠雄設計の美術館へ。
「ランゲン・ホンブロイッヒ美術館」(安藤忠雄、2004)
半円の壁で囲われた前庭から桜並木が一直線に伸び、壁にあけられた門をくぐると池越しにガラスに覆われたコンクリートの箱が目に入る。そこから桜並木沿いに、そして美術館に突き刺さる壁沿いに歩いてエントランスへと至る。歩きながら気持ちが切り替わって行く。


"Hombroich Langen Museum" (Tadao Ando, 2004)






このガラスに包まれたコンクリートの箱は常設展示室で、これと45度の角度を振る形で企画展示室が地中に埋められている。大きな開口は無く、柔らかに入るトップライトと横から差し込む光のみ。



同じ敷地内にあるシザによるパビリオン。
「シザ・パビリオン」(アルヴァロ・シザ、2009)
ここでも他のシザ建築と同じように空間を支配する要素、ここでは長い壁が目立つ。
ただ壁の素材は真っ白に塗られたコンクリートではなくレンガ。


"Siza Pavilion" (Alvaro Siza, 2009)


内部ではシザの作品が模型やスケッチ、図面によって展示されている。


そこから車を乗せてもらい、デュッセルドルフまで送ってもらう。
港湾再開発地区のメディエン・ハーフェンには世界中の建築家の作品が建てられている。
車に乗せてくれた老夫婦の口からも、ゲーリーやフォスターといった建築家の名前が次々に出てくるし、現地には各作品の設計者が記載された案内板が立っている。
「ニュー・ゾルホフ」(フランク・O・ゲーリー、1999)
ビルの捻れを強調するように壁から斜めに窓が突き出ている。

"The Neue Zollhof" (Frank O. Gehry, 1999)


「マキ・ソリティア」(槇文彦、2001)
他の建築がオブジェクト性を強く押し出している中、槇文彦のこの建物はアルミメッシュをファサードに取り付けて輪郭をぼやかし軽さを帯びている。

"Maki-Solitär" (Fumihiko Maki, 2001)



駅まで歩いて戻り、駅前で見つけたビル。
「ティッセン・ハウス」(HPP、1960)


"Thyssen House" (HPP, 1960)





ケルンに戻り夜のケルン大聖堂。昼間とはまた違った迫力。


ビール日記256 Közel Schwarzbier (○)
Beer records 256 Közel Schwarzbier (○)



2 件のコメント:

  1. ホンブロイッヒ美術館行きたいのだけどやはりタクシーとかしかないのでしょうか?
    バスとかありそうだった?

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  2. 行きはタクシー、帰りはヒッチハイクが王道みたい◎

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