2012年6月19日火曜日

DAY 291

午前中の飛行機でビルバオへ。
ネルビオン川沿い、市街地と16m高低差があり高架橋が横切る敷地に建つ「グッゲンハイム美術館ビルバオ」(フランク・O・ゲーリー、1997)は衰退した工業都市から観光都市への転換を先導した作品、空港から街へ入る最初に目に飛び込んでくる。いくつものうねるチタニウム合板で覆われた外観は魚のうろこの様で、目の前の川には数mの群れをなして魚が泳いでいた。魚の尾びれに当たる塔状の部分は展示場部分とは連続しておらず、川辺と高架橋とを結ぶ階段となり、建物の反対側にも大きな外階段が設けられ、16mの高低差を埋め合わせ川辺の連続性を保っている。美術館前の池と川の境界をまたぐようにカーブして架けられた歩道橋の上を歩くと、実際には数mの高低差があるにも関わらず両者がつながっている様に感じられ、チタニウム合板が目立つ外観も市街地側から見ると舗装に用いられている石材が外壁にも用いられるなどアイコン性と周囲への調和との両立が図られている。
メインエントランスは川辺レベルに設けられていて、展示空間の中央にはアトリウムが3層吹き抜けている。アトリウムを取囲むように縦動線、廊下が巡らされ、その外側に展示室が配されているというシンプルな構成で、見た目の派手さに比べて動線は分かりやすい。またホワイトキューブの展示空間もきちんと用意されている。
繊細とは言えない鉄骨のディテールが露になっているが、それが白く塗られた大きな曲面の壁と良いコントラストを成している。




旧市街の建物は色とりどりの木製ガラスバルコニーで覆われている。隙間なく立ち並ぶ石造りの建物にふっと優しい表情を与えてくれている。そして至る所に子どもの姿。



ビール日記332 San Miguel (○)
Beer records 332 San Miguel (○)

2 件のコメント:

  1. ・o・
    犬が満面の笑みでこちらを見ている〜
    大型犬いいねえ〜ばふっって抱きつきたいっ

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    1. 飼い犬がたくさんいたよ、可愛かった◎

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