2012年4月16日月曜日

DAY 227

ドイツを巡る旅の最終日。


「新美術館」(デヴィッド・チッパーフィールド、2009)
5つの美術館博物館が固まっている博物館島に建つ「新美術館」は第二次大戦で深刻な被害を受け70年間閉鎖されていた後、チッパーフィールドによるリノベーションで新たにオープンした。


"Neues Museum" (David Chipperfield, 2009)



「バウハウス・アーカイブ」(ワルター・グロピウス、1979)
バウハウスで行なわれた教育の内容が展示されている。日本語のオーディオガイドもあって理解しやすい。
指導陣が個性的であり、「バウハウス教育様式」と言える様な統一されたイメージはなかった。
実際個々人の資質に負うところが大きかったのだろう。

"Bauhaus Archive" (Walter Gropius, 1979)






「ベルリン国会図書館」(ハンス・シャロウン、1979)
映画「ベルリン・天使の詩」の舞台にも使われたシャロウンによる図書館。
閲覧スペースには金曜15時からのツアーでないと入れないらしく、、、ロビー部分だけを見学。


"Berlin State Library" (Hans Scharoun, 1979)





「ユダヤ博物館」(ダニエル・リベスキンド、1999)
新館と旧館は地下でつながり地上部では断絶されている。

"Jewish Museum Berlin" (Daniel Libeskind, 1999)

地下では3本の路が交差し、その交叉部にはユダヤ人にまつわる数少ない資料が展示されている。痕跡すら消し去られてしまったのユダヤ人達の「無」を視覚化させようと試みられている。そのための何も無い空間、ヴォイドは建物全体に伸びていながらそこにアクセスすることはできない。
また路は床も壁も傾き、めまいにも似た感覚に襲われる。


「亡命者の路」の先にある「亡命者の庭」。
49本のコンクリートの柱の中には土がつめられていて、ロシア産のギングミの木が植えられている。
空間全体が12度傾斜していて、亡命者達が感じた不安感が空間化されている。
アイゼンマンの「ホロコースト記念碑」ではさらに多くの柱がより不規則に傾けられ床も起伏していたが、リベスキンドのこの庭の方が自分が近くの拠り所としている基準そのものが、座標空間そのものが歪められてしまった様なより根源的な不安を感じた。

露にされた接合部からは痛々しさすら感じる。


「ドイツ国会議事堂」(ノーマン・フォスター、1999)
フォスターによってガラスドームが屋上に取り付けられた。ドームからはベルリン中を見渡すことが出来る。


"Reichstag" (Norman Foster, 1999)


太陽の位置に追従する遮光ルーバー。



二重螺旋になっているので上り下りの動線がぶつかる事も無い。



駆け足でまわったドイツ旅行、できればいつかオクトーバーフェスの時にまた来たい。



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